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モチーフコピーシステム(仮称)のご紹介

Ver0.1.0 2006.4.22

MotifCopyはグラスリッツェンステュディオJ.M.(以下GSJ)の教室で用いられている、モチーフなどの原画をガラス器などに転写するスタンプシステムです。簡単にいうと大きな絵柄のスタンプ(小さいのもありますが)です。


正方形の格子の一辺は5センチ(2インチ)、この版はB4程度のサイズです。

グラスリッツェンでMotifCopyを使うメリット

(1)細かなモチーフの転写にかかる負担を大きく軽減できる。
手作業でモチーフを転写することが、そのモチーフを知るプロセスとして有効であるのですが、転写の負担が大きく軽減できる点も事実。時間の限られた1日講座などには強力なアシストとなります。

(2)裏側にモチーフを回り込ませることが出来ないガラス器や透明でないガラス器にも表側からモチーフを転写できる。転写の制限から取り組むことを諦めていたガラス器への転写が可能。また、かなり細かな図柄のスタンプをつくることが出来るため、じっくりと鉛筆で何度も描き直した精密なモチーフを転写することにも使える。また、カーボがつかない素材にもモチーフを転写出来る場合がある。


前出の版はカーボのつかない素材のために特別につくった物で、B4という大きなスタンプ版が果たして出来るのかという試行の意味もありました。また、この版が押されることになるガラス器はかなり曲率の大きい面だったので、版の厚みを徹底的に押さえてつくってあります。一部破けてしまいそうなくらいの厚みです。

(3)大判で緩やかな曲面へのスタンプをすることも可能です。平面であればA4程度のかなり大きなスタンプもつくれます。素材は透明、柔軟で少しだけのばすことも出来ます。インクを塗った後、緩やかな曲面のガラスにモチーフをあてがって転写することも可能です。

MotifCopyの限界、デメリット

(1)きつい曲面には転写できない。
スタンプは平面に押されること前提としています。MotifCopyのスタンプは少し伸縮性のある素材で薄くつくられています。インクをつけた後曲面に沿わせて転写を行うことが可能です。しかし、もともと平面でつくられた物が曲面にぴったりと合うということはありません。強い曲面や凹面に無理に沿わせようとしてもインクがずれてしまいます。このような場合の打開策としてはスタンプを分割するという方法がありますが、それも完全とは言い切れません。

(2)スタンプに出来ない絵柄もある。
MotifCopyは今のところ、かなり手作業色の強い方法・工程でつくっています。印影をはっきり出すためには職人的勘にたよってスタンプをつくっています。スタンプの原画のヘアラインが出る場合もあれば、どうしても細かなラインが飛んでしまうこともあります。現段階では、原画の線密度のばらつきが大きな場合はほとんどスタンプ化には失敗してしまいます。

(3)転写にも技術が必要。
スタンプをつくる難しさとは別に、転写の難しさも存在します。ずれれば転写できないのは当たり前なのですが、細かな模様のスタンプであるほどほんのちょっとの力加減でずれてしまいます。

(4)高い。
スタンプをつくるのは思いの外高価です。たった一つの作品をつくるのにスタンプを一回つくって使い、それで終わりという使い方ではコストパフォーマンスが極端に悪くなります。それゆえ、教室でつくって、それを何度も使うといったシーンが普通の利用形態と考えられます。GSJでは現段階では教室外でのスタンプの制作を請け負うことは行っておりませんが、スタンプ作製の可能性を検討中です。詳しくは、メールでLABO担当までお問い合わせください。

以上のようなメリット・デメリットを抱えながらですが、MotifCopyはグラスリッツェンの大きな味方であることに間違いはありません。転写したら、工芸の意味がないのでは?と思われる方もいらっしゃると思います。実際にはアウトラインを転写するに過ぎないので、同じモチーフからできあがる作品には個性があり、同じ物にはなりません。転写したとおりに彫るのだから、どれも同じになってしまうじゃないかと思われた方、当ステュディオの講座をご受講ください。転写の先にある技術をご教授いたします。また、使わないで制作することもできるのですから、ケースバイケースで使うことを選べばよいのです。


こちらは10円玉程度の大きさの版です。「メソッド」をご購入いただいた方には分かると思うのですが、この模様は「メソッド」中ではもっと大きなモチーフです。

 

 

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